2005年12月25日

どうして暗黒なのか

ロックに目覚めて、あらゆるジャンルを聴きまくっていた70年代が過ぎ、80年代に入ってなんとなく生活の中心が音楽でなくなってしまった。これが私の暗黒の80年代の始まりであった。それまでは、"No Music, No Life"だったのが信じられないくらい、80年代はまともに音楽を聴いていなかった。

80年代の最初の頃はまだ学生で、まだ音楽に触れる機会は沢山あった。キャンパスライフでは音楽がまだまだ主役で、その頃のめりこんでいた芝居のBGMの選曲とか、学校でのディスコパーティ(ボール、と呼んでいた)のプレイリスト作りなど、それまでに培ってきた音楽の知識がまだまだ役に立っていた。また、友達を通していろんな音楽を知ることが出来たし、それまで地方に住んでいて行く事の出来なかった輸入盤屋には足繁く通い、それまで行ったことの無かったライブにも行けるようになり、なんか学生時代っていいな〜と言う感じだった。

でも、社会人になって仕事がめちゃくちゃ忙しくなってくると、お約束の通り音楽からは次第に遠ざかってしまった。まさか、自分がそうなるなんて、10代の頃には考えられなかった事態に陥ってしまったのだ。

でも、それは仕事が忙しかったからだけじゃないと思っている。80年代のヒットチャートが私に合わなかったんだと思う。いわゆる産業ロック、大味な薄まった感じのロックは聴く気がしなかった。それから、だんだんとデジタル化していった音楽も苦手になっていった。最初のうちはY.M.Oなど、面白いと思って聴いていたのだが、そのデジタルな感じは聴き続けると非常に疲れてきて、シンセサイザーの音が耳について嫌気がさしてしまった。多分、今のコンピュータならもっと様々な音が出せるようになっているけれど、昔のそれは音が画一化しているというか、要するにピコピコサウンドの域を脱していなかったんだと思う。そのうち、ゲームミュージックなどという分野も現れ、ファミコンの単純なピコピコ音がますます嫌いになっていった。

パンクも最初の頃は面白いと思って聴いていたが、だんだんその単純さに嫌気がさして聴かなくなってしまった。パンク、ニューウェーブ路線でいいなと思ったのはストラングラーズとかテレビジョン、トーキングヘッズくらいなもんだった。

それから、いつの間にかMTVの時代が始まったのだが、全然知らなかった私。マイケルジャクソンのスリラーのヒットで、なんとなくプロモーションビデオなる存在があることはわかっていたけど、そんなもん見る暇無かった。せいぜい、ベストヒットUSAをちらっと見るくらい。でも流れるヒットチャートはどれもこれも興味の無いものばかりで、いつの間にかそれも見なくなっちゃった。たまに聞くラジオでも、面白い、と思えるようなものは聞こえてこなかった。そんな状態だから音楽雑誌も全然買わなかったしね。

会社の同僚にもやはりロック好きはいて、彼らからいろんな情報はなんとなく流れてきてはいたけれど、またちゃんと音楽を聴こうと言う気になるようなものはなかった。

なんだかんだで、流行り物には興味がもてず、かといって、マニアックなものには手を出せる状態でもなく、また、以前聴いていた音楽を積極的に聴こうという気にもならず、悶々とした状態で80年代を過ごす私であった。。。

このあと、いったい暗黒の80年代はどうなるのか〜!!(続く。。。といいけれど^_^;)

BGM: Keane "Bedshaped"
posted by tomtomradio at 01:30| Comment(10) | TrackBack(0) | 暗黒の80年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月19日

The White Stripes / The White Stripes

ホワイトストライプスの同名デビューアルバム。1999年の作品。
彼らはよくガレージブルースバンドと呼ばれるけれど、宅録されたこのアルバムは、まさにガレージで録った音がする。

彼らはデトロイト出身の姉、弟のユニットだ。でも、元夫婦だというのが本当らしいが、ステージではジャックはメグのことを「お姉さん」だと紹介しているから、そういうことにしておこうよ。ジャック、今年の6月に自分のPVに出たモデルと結婚して、そして来年の春にはパパになる予定だって。ベビーちゃんを見てにやけるジャックが想像できないワ(>_<)

まあ、そんなことはどうでもいいが、デトロイトって本当にいろんなタイプのミュージシャンが居るところだ。エミネムもデトロイト。古くはイギーポップ、キッス、MC5。モータウンレコードもデトロイトが始まりだった。ジャズも盛んだったらしいし、デトロイトテクノと言う分野もあるらしい。黒人が多い街らしいので、ストライプスのブルース色の濃い音もそんなところから影響を受けているのだろう。

そんなストライプスのデビューアルバム、1曲目の"Jimmy The Exploder"からいきなりもうジャックのギターとヴォーカルが炸裂する。その勢いは2〜3曲目と続き、4曲目"Suzy Lee"はスライドギターが印象的なちょっとスローでヘヴィーなサウンドが展開する。そして5曲目"Sugar Never Tasted So Good"はアコースティックギターの弾き語り風ブルース。そしてブルース、ツェッペリン風ナンバー、パンク風味の短い曲が続き、次の"Do"はブルージーなスローナンバー。それからヘヴィーロックが続き、間にある"One More Cup Of Coffee"はボブディラン風。それからピアノが鳴るブルースナンバー、そして最後はまたもやスライドギターがいい味出している"I Fought Piranhas"。

こんな風に、とてもバラエティに富んでいるのだ。これをジャックとメグの二人で作っているとは。。。しかもステージ上でも二人だけ。なんて二人だろう!!
思うに、ジャックにはきっとジュークボックスが仕込まれているに違いない!いろんなタイプの曲を、いとも簡単にやってくれるんだもの。ストライプスのアルバムを聴いていると、ジャックの体から曲が溢れ出ている感じがする。

ステージも、二人だけながら実に豊かな音をかもし出してくれている。ギターが唸りながらも、ジャックのヴォーカルは絶品だ。どっちかがおろそかにはならない。セットリストはないらしい。ジャックがやりたい曲をやって、メグはそんなジャックをサポートする。息が合わなければ出来ない、二人だけだから出来る技。この前MTVで見たライブ、曲の途中でいきなりストップして、違う曲を始めたジャック。それが終わって、また元の曲に戻る。そしてメグは何事もなかったようにしている。これがストライプスだ。多人数の編成だと出来ない技だ。

このライブはブラジルでの初めてのライブだったのだが、これがまた素晴らしい伝統ある古いホールで行われていた。DVD"Black Pool Lights"でも、古い伝統あるホールがライブ会場だった。ストライプスにはこういったホールが似合う。日本でいうなら、どこだろう。。。歌舞伎座?うん。そうだ、歌舞伎座がいい。あそこでストライプスのライブが行われたら凄いだろうな。

ブラジルのライブ会場では、入りきれなかった人たちがホールの周りに沢山集まっていて、中の様子を写すスクリーンに見入ってライブを外で楽しんでいたのだが、ジャックは、なんとライブの途中で外に出て、その外の人たちのためににアコギで一曲歌ったのだ。優しいジャック。

そんなステージで、今でも彼らはこのファーストからの曲を頻繁に取り上げている。彼ら自身もお気に入りのアルバムなのだろうか。もうすぐ来日する彼らのステージでも、このアルバムからの曲が鳴り響くことだろう。



BGM: The White Stripes "Now Mary"
posted by tomtomradio at 01:34| Comment(2) | TrackBack(1) | 現在進行形90年代以降 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月09日

Live at Astoria見た!

1994年5月27日のradioheadのライブ映像。セカンドアルバム"The Bends"発表の約1年前にあたる時期のライブだ。レディオヘッドの公式に出ているライブ映像はいまだにこれだけ。しかも、やっとDVD化されたときたもんだ。出し惜しみスンナ〜といいたいところだ。。。

さて、その『ベンズ』に収められているトラック"My Iron Lung"はここでのライブ音源が使われているという(ボーカルは取り直したそうだ)。また、この映像はこの曲のPVとしてMTVで頻繁に流されたそうだ。そういう意味でも重要な意味を持つライブであったと思われる。ちょうど、この頃は、『ベンズ』に入れる曲をライブでずっと試しながら演奏していたそうで、スタジオでは上手くいかなかったこの曲もライブを重ねた結果完成したそうだ。(この辺全部"exit music"の受け売りですから^^;)
オーディエンスも、確かに新曲に対する反応は凄く薄い。今じゃ考えられないけど、"My Iron Lung"の前奏のギターノイズのグイーンと伸びる音を聴いても静まりかえっているだもん。でも、曲が終わる頃には大歓声になっているけどね。

今は絶対にやらない曲も満載!特に"Creep"なんて、ライブもまだ中盤の新曲("Black Star")の後にここらで早く済ましとこ、みたいなノリで、いきなり始まるところが面白い。この頃はもう嫌気がさしていたんだろか、この曲に。アンコールに"Pop Is Dead"をやっているのだけど、これはもう絶対にやってくれないよなあ。。。今のレディオヘッドにこれやられてもこっちも恥ずかしいかも(*^_^*)
でも、同じくアンコール最後の曲"Blow Out"は是非とも今のレディオヘッドバージョンで聴いてみたい。

若い、とにかくみんな若い!!トムは金髪だし、ジョニーはふさふさ、さらさらの黒髪だし、エドはなんかそこらの大学生といった風情だし、コリンは長髪を後ろで束ねているし、何といっても、フィルに髪の毛がある!!

見た目だけでなく、演奏もかなりエキサイト&ハードだ。今のレディオヘッドのような余裕綽々感は全然無い。っていうか、余裕無さすぎ。トムは一曲ごとに"Thank You!!!!"の連発だし、エドもかなり動いている。ジョニーもこの頃はギター一本やりだったから、ずっと下を向いて黒髪をたらして引き続けているし。特に、トムはこの直前のライブでエキサイトしすぎて足を痛めているんだそうだ。しかし、そんなこと微塵も感じさせないパフォーマンスを見せてくれている。ちなみに、ジョニーはこの頃からあの右手のサポーターをつけ始めたそうだ。私にはあのサポーターがなんだか大リーグ養成ギブスのように見えて仕方ない。。。

バンドはこの直後に初来日を果たしている。こんな熱いレディオヘッドを見れた人が羨ましい。。。羨ましいと思ったら、是非、このDVDをどうぞ♪(私が買ったのはEUR盤、日本盤は1月に出るそうだ)



BGM: Radiohead "Maquiladora"
posted by tomtomradio at 22:49| Comment(2) | TrackBack(0) | radiohead | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月21日

David Bowieは宇宙人

私が初めて聞いたボウイの曲は"Starman"だった。シングル曲として、けっこうはやっていたような気がする。当時の愛読雑誌『明星』の歌本に楽譜と歌詞がついてのっていて、その歌詞にはご丁寧に、カタカナの振り仮名までついていた。

ちょうど中学生だった私は、英語に対する興味もあってその歌本に載っていた曲をよく歌っていた。その中のひとつがこれだった。でも、単に歌詞が載っていたから好きになったわけではなく、やはり曲の魅力が大きかったと思う。ちょっと普通でないギターコードで始まるこの曲と、これを歌っているボウイに興味が沸いた私が次に気に入ったのが、"Space Oddity"だった。宇宙つながり(笑)。SF好きだったしね。それで買ったのが"Space Oddity"のアルバム。これが初めて買ったLPレコードになった。"Starman"より、"Space Oddity"の世界に惹かれてしまったので、"Ziggy Stardust"は買わなかった。お小遣い少なかったから両方は買えなかったのだ。

その後も、"The Jean Genie"が気に入って"Aladdin Sane"は買ったけど、やはりジギーは買わなかった。。。そして買いそびれたまま、私のボウイ人生は終わっていった。というのも、"Aladdin Sane"後の宇宙人でなくなったボウイについていけなかったから。。。"Low"や"Heroes"でまた持ち直したけど。でもそのあとは(略)。

それで、長いこと"Ziggy Stardust"には手を出さなかったのだが、CD時代になったある日、ボーナストラックがついたものを買って、ようやくこのアルバムを聴くことになった。結構有名曲が多いから、初めて聴くような気がしなかったが、宇宙人ボウイという昔のイメージとは違うボウイを知ることが出来たような気がした。私はその昔宇宙人というイメージだけでボウイを好きだったのかもしれないと思った。ボウイはミュージシャンとして素晴らしいものを作っていたんだと改めて気がついたのだった(遅すぎだよ。。。)

その後、ボウイのSound & Visionツアーを見に行った。もう昔の曲はこれで封印するとか何とか言ったツアーだった。これは絶対に行かなきゃ、と思って東京ドームに行った。その通り、ヒット曲オンパレードだった。でもボウイさん、今でも昔の曲やってるよね(苦笑)。この前、MTVでボウイのライブをやっていたのだが、もう昔の宇宙人とは別人がそこにいた。見た目は変らない、昔から。その点では宇宙人なんだけど(^_^;)でも、あまりにエンターテーナーぶりを発揮しているボウイを見るのは、なんか私には忍びない。やはり私にはボウイは宇宙人に違いないという昔の思い入れが強すぎるのかもしれない。。。

ボウイというと、ちょっと思い出すことがある。大学生だった頃、一時期大学の寮に住んでいたのだけど、そこの寮母さん(推定50代、もうすぐ60という感じ)がなんとボウイのファンだった。寮だから門限が厳しかったのだけど、ある日寮母さんが今日はライブを見に行くの、だから今日は遅くなるわ、と話していて、何に行くのかと思ったら、それがボウイのライブだったのだ!!私ボウイが好きなのよ、って言ってた。なんてモダンなおばちゃん!!そのとき思った。私もおばちゃんになっても、ライブに行き続けるわって。。。

好きな音楽を聴くのに年は関係ない、ということをあの寮母さんに教わったように思う。それは、今でも一線で活躍しているボウイにもいえるのかもしれない。ちゃんと新しいアルバムを作り、一方で自分の財産を大事に継承しているボウイ。いつまでも現役でいるボウイ。。。宇宙人じゃなかったけど、そんなボウイもいいかなと思う。

あの寮母さんくらいの年になったら、私もボウイのライブを見に行こう。それまでボウイは頑張っているかしら?。。。元宇宙人だから大丈夫だよね?!



BGM: David Bowie "Ziggy Stardust"
posted by tomtomradio at 02:10| Comment(12) | TrackBack(1) | これで育った70年代前後 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月09日

ノイズの中のBeatles

私はいつもビートルズの曲をノイズの中で聴いていた。
AMラジオで深夜やっていた、たしか『ビートルズ物語』というようなタイトルのビートルズの番組があった。ビートルズのデビューから解散までを、物語風にDJが語り、途中にビートルズの曲がかかる、というようなスタイルの番組だったと思う。

その頃は地方に住んでいて、そのラジオ局はたぶんニッポン放送か文化放送かなんだか忘れたけど、関東のラジオ局だったので、電波の入り具合が非常に悪くて、よく聞こえるときもあれば、ノイズに埋もれてかすかにしゃべる声や音楽が聞こえてくるときもあった。また、波のように、音が大きくなったり小さくなったり、突然ハングルだか中国語だかわけのわからない言葉に邪魔されることもあった。

でも、ピー、ピー、ザー、ザーという雑音の向こうには、ビートルズの音楽がとても魅力的に響いていた。物語のほうは、多分かなりデフォルメしていたのだろうか、非常にどろどろとした人間関係を強調した、今考えればかなり作っていたでしょ?と思えるようなちっと胡散臭い内容だったように思う。でも、曲は素敵だった。たぶん、私はビートルズの曲の大半をこの番組で初めて聞いたんじゃないだろうか。だからビートルズの曲はそんなラジオの雑音が混じった状態のまま、私の脳に記憶されている。

でも取り立ててビートルズのファン、というわけでもなかった。なんせ、既に解散していたから、その頃は私にはもう過去のバンドとして位置づけられていて、今更レコードを買うなんて気にはならなかった。それは今でも同じ。ビートルズの曲は好きなものも沢山あるけれど、また、これからもずっと聞いていけるものがたくさんあると思うけど、何故かCDを買う気にまではならない。それはきっと、CDのクリアな音でさえ、私の記憶の中にあるあのノイズだらけのビートルズの曲には勝てないような気がするからかもしれない。

ところで、ポール・マッカートニーの新譜を聴いた。実にビートルズっぽい音だった。ま、ビートルズ本人だったから当たり前かもしれないけど。新しいはずなのに、懐かしい感じの音だった。ポールはそんなに好きじゃないけど、このアルバムはイイ感じ。

BGM: The Band "Acadian Driftwood"
posted by tomtomradio at 01:18| Comment(10) | TrackBack(2) | これで育った70年代前後 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月19日

If I Were A Carpenter

もし、おれっちが大工だったらこんな家を建てよう。。。じゃなくて、私がカーペンターズの曲を演奏するとこうなりますよ、って言うアルバム。平たく言えば、トリビュートアルバムだ。出たのは1994年、もう11年も前。だから、ここに登場するアーティストで私がわかるのは数組しかいない。

そもそも、Sonic Youthの"Superstar"のカバーを聴いたのがことの始まりだった。ソニックユースのメンバーは元々カーペンターズが大好きらしく、彼らの楽曲にはカーペンターズにまつわるものが結構あるくらいだ。(このブログにもその記事を書いた覚えがある。。。)そんな彼らのスーパースターは実にダークで、もともとの歌詞がちょっと暗い感じなのが、サーストンがボソボソ歌うもんだから、さらになんか恨み節みたいに聞こえてくるという、カーペンターズの持つ陰の部分がかなり強調されたバージョンになっている。

私の洋楽人生に少なからずも影響を与えたカーペンターズの曲がこんな風に聴けるなんて面白いと思い、この曲の入っているこのアルバムが気になっていたのだ。

さて、収録曲はこんな感じ。

1.Goodbye To Love - American Music Club
2.Top Of The World - Shonen Knife
3.Superstar - Sonic Youth
4.(They Long To Be) Close To You - the cranberries
5.For All We Know - Bettie Serveert
6.It's Going To Take Some Time - Dishwalla
7.Solitaire - Sheryl Crow
8.Hurting Each Other - Johnette Napolitano with Marc Moreland
9.Yesterday Once More - Redd Kross
10.Calling Occupants Of Interplanetary Craft - Babes In Toyland
11.Rainy Days And Mondays - Cracker
12.Let Me Be The One - Matthew Sweet
13.Bless The Beasts And Children - 4 Non Blondes
14.We've Only Just Begun - Grant Lee Buffalo

ハードロック調バラードあり、カントリー風あり、パンク風あり、プログレ風あり、弾き語り調あり。。。原曲に近い感じのものもあれば、歌が始まるまでこれなんだ?というのもあったりで、なかなか楽しめる。
10年以上前なので、アレンジなどがちょっと古臭い感じは否めないが、結構みんな良い出来だと思った。やはりオリジナルの楽曲そのものがいいんだろうなあ、いじくりまわされてもちっともおかしくならない。なによりも、参加アーティストたちのカーペンターズに対する愛が感じられるのだ。こんな風にして、カーペンターズは時代を超えて歌い継がれていくんだろう、これからも。

この中で目を惹くのは、少年ナイフ。世界的に有名な日本のガールズバンドだ。日本じゃちっとも有名じゃないけどね(^_^;)彼女たちは"Top Of The World"をやっているのだけど、これは最近良くTVCM(サントリーのチューハイ)で流れているので、皆知らず知らずのうちに聴いているはずだ。ちょいとハズレ気味なゆるい演奏に、見事なジャパニーズイングリッシュがのって、ちょっと青春パンクの香りがする仕上がりだ。英語の発音なんか全然気にしていない感じが潔くていいんだなあ、これが。

ぜひとも、今度は2000年代バージョンの"If I Were A Carpenter"を聴いてみたい。



BGM: Grant Lee Buffalo "We've Only Just Begun"
posted by tomtomradio at 01:02| Comment(4) | TrackBack(1) | 温故知新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月13日

Help - A Day In The Life

War Child Musicが最近出したチャリティアルバム。UKの旬のアーティストたちがこぞって新曲、カバー曲を提供し作ったこのアルバム、最新のUKの音楽シーンに興味があれば是非ともチェックしておきたいアルバムだ。その中から気になる曲をピックアップしてみた。

Coldplayで始まるこのアルバム、なかなかいい滑り出し。Coldplayあまり好きじゃないけど、この曲で一気にリスナーはこのアルバムに引き込まれることは間違いない。
Radioheadの新曲、"I Want None Of This" 。ピアノとコーラスがブルージーなradiohead流ゴスペルとでもいおうか。"We Suck Young Blood"の系列。でもこれ一曲で次のアルバムを占うのはちと早いかも。久しぶりのトムの歌声が嬉しい♪
Keane "Goodbye Yellow Brick Road"。言わずと知れたエルトン・ジョンの名曲のカバー。これ、いい!!原曲より、イイ!!Keanってこんなに良かったっけ?この曲、最初に日本語タイトルが『黄昏のレンガ路』だったせいで、夕暮れのイメージがあるのだけど、まさにこのバージョンはそんな夕暮れ時が似合っている素敵な仕上がり♪

ライナーにも文章を寄せているEmmanuel Jal、彼はスーダンの少年兵だったそうだ。そんな彼がラッパーとなった過程には何があったんだろう。平和な日本にいてはわからない世界の現状、でも少しでも頭の片隅に入れておかねば。。。
Gorillaz "Hong Kong"。香港という割にここで使われている弦楽器、お琴に聞こえる。どちらかというとジャパネスクという感じ。西洋人のアジアを見る目(聴く耳)はまだまだですなあ^_^;

Marvin Gaye "I Hear It Through The Grapevine"の、とってもノリの良いカバーをやっているのはKaiser Chiefs。青臭いんだけど、カッコいい。こんな感じで、古い曲が新しく紹介しなおされるのはとても素敵だと思う。
The Magic Numbers、ヴォーカルがキャット・スティーヴンスに似ている。
The Coral、彼ららしいナンバー。来日するらしけど、ライブはどんなんだろう。
Elbow "Snowball"。一瞬、Peter Gabrielかと錯覚するほど、声はともかく曲の雰囲気が似ている。Bjorkっぽい感じもある。

The Go! Team、これなんかもう日本の60年代グループサウンズの音!!UKのバンドの音に聞こえないのが面白い。メンバーに日本人もいるそうで、これからの注目株になりそう。ファンキー、ポップ、サイケ、レトロのごっちゃ煮。

ラストは、Happy Christmas (War Is Over)。ジョン・レノンのカバー。今回のチャリティCDの主役である戦争の犠牲になっている子どもたちへのクリスマスプレゼント。この曲を聴いて、そうだ、これはチャリティのアルバムだって思い出すという算段。。。。ところでこの曲、George and Antonyという人たちがやっているのだけど、AntonyはAntony & the Johnsonというユニットの人らしい。で、Georgeは、Boy Goergeらしいのだけど、本当?この前TVでBoy Goergeのノーメーク姿(ただのおっさん^^;)を見たばっかなので気になる。。。

他にも秋の夜長に聴くといいようなしっとりした感じの曲が多くて、コンピレーションといえども統一感があって長く楽しめる感じだ。

10年前に出たチャリティアルバム"Help"は、月曜日にスタジオで録音して、土曜日にCDを発売して、日曜日にNO.1をとる、みたいにして作られたらしいが、今回のはそんなもんじゃなかったらしい。9月9日にみんなせーので曲を録音し(みんな世界のあちこちにいたらしい(笑)、ゴリラズは香港に、カイザー・チーフスはベルリンに、といった具合)、24時間以内にダウンロードで販売を開始したのだ。まさにたった"A Day"で事は運んでいった。だからタイトルが「人生の一日」というわけなのね。多くのミュージシャンが自分の人生のうちのたった一日を提供しただけで、こんなに素晴らしいコラボレーションが実現した裏には、もちろんインターネットの力があったわけで、今更ながら時代は凄いことになっていることを感じる。。。

このアルバムがどんな成り立ちであるにせよ、戦争の犠牲になっている世界の子どもたちに思いをはせながらこのアルバムを聴きたい。ホワイトバンドみたいな何に使われるかわからないもの買っちゃって悩むより、即チャリティに直結していると思うから。

War Child Music



BGM: Radiohead "I Want None Of This"
posted by tomtomradio at 00:07| Comment(6) | TrackBack(0) | 現在進行形90年代以降 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月11日

The White Stripes "Under the Blackpool Lights"

ホワイト・ストライプスの公式ライブ映像。イギリスのブラックプールという町の古い舞踏館で行われたライブショーの記録である。

記録、というのは、その映像の質感から私が感じたことで、映像がまるで一昔前のミュージシャンのライブ映像のようにざらざらの感触で、アングルも特に凝ったところがなく、淡々とショーを撮影しているところがまるで記録映画のようなのだ。ただし、音はとてもクリアだ。

ホワイト・ストライプスはジャック・ホワイトとメグ・ホワイトの2人組である。ライブでも、当然この二人しかステージに登場しない。ジャックはギター、キーボード、ヴォーカル担当、メグはドラム、パーカッション、そして時々ヴォーカル。CDでもあまり複雑なオーバーダブとかはしていないようだが、ステージでも当然この二人の出す音以外の音は出していないようである。例えば、コンピューターを使ったりとかは、全然この二人には似合わない。

このライブ映像を見るまでは、ストライプスのライブは2〜3曲がPVで公開されているので、それを見たことしかなかった。だから、二人だけでどのようなステージを繰り広げるかがとても見たかった。二人以外の音がないなら、スカスカ?それとも、なんかステージに特別な仕掛けがあるのか?などなど、実際映像を見る前は思っていたのだが、結論として、二人以外に必要なものは何もなかった。二人で十分だった。ステージに奇妙な仕掛けもないし、ライティングが凄いわけでもないし、二人が淡々と演奏するだけのシンプルなステージだった。

なのに、音楽が流れている間、そこに二人しかいないというのが信じられないくらい、音が詰まっている。メグのドラムは消してパワーがあるわけではないのだけど、ジャックと息がぴったり。必要なところにびしびしと決めてくる。ジャックのギターは低いベース音から、キンキンのギターソロまで何でもこなす。音が途切れるまもなく、キーボードに向かい、またいつの間にかギターに戻っている。そして、歌心たっぷりのヴォーカル。

CDとはまた違う、多分演奏するたびに違うであろうアレンジで、おなじみの曲が次々と流れる。曲と曲の間がない。あれっと思うと、もう次の曲が始まっている。とまらない感じ。一気に聴かせてくれる。カバー曲も堂々として、ストライプス色に染めて聴かせてくれる。実際生で見たいと思わせてくれるステージだった。

このステージは2004年の1月、エレファントでグラミーを取って、それこそ勢いがついていたときのライブだ。でも気負いなんか全然感じられない。小さいホールで目の前にいる観衆に音楽と届けるという作業を本当に心から楽しんでいるように思える。今年出たアルバム"Get Behind Me Satan"ではギターに限らずいろんな楽器が登場するのだけれど、きっとステージ上でもいろんな楽器相手にジャックとメグの変化自在の姿が見られるんだろうと思うとわくわくしてくる。新しいライブ映像も是非見たいものだ。


ちなみに、ブラックプールという町はリバプールのちょいと北にある海岸沿いのリゾート地で、結構にぎわうらしい。また、映画"Shall We Dance?"にも登場するBlackpool Dance Festivalというダンスの有名なコンテストが毎年開かれているそうだ。夏の終わりにはBlackpool Illuminationsといって、イルミネーションで街が綺麗に照らされているらしい。イギリスのビーチリゾートってあまり想像できないけれど、きっと寂れ感がいいんだろうなあ。なんか行きたくなってきた。。。



BGM: The White Stripes "Seven Nation Army"
posted by tomtomradio at 14:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 現在進行形90年代以降 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月03日

"Live At Astoria"ようやくDVDに!!

radioheadの10年前に出たライブ映像"Live at Astoria"がとうとうDVDになります!!

HMVで11月21日発売予定です。HMVによると、EMI U.K.から発売されるEUR盤で、NTSC、リージョンALLなので再生は大丈夫のようです。日本盤も来年1月に出る予定らしいです。でも私は待てないので予約しちゃいました(^^ゞ

ライブ自体は11年前の1994年5月のものです。6月には初来日を果たしているので、きっと日本でのセットリストも似たようなものだったんでしょうね。行った人が羨ましいです(>_<)
セットリストには、翌年3月に出たセカンドアルバム"Bends"からの曲も多く(半分を占めています!)、彼らがライブで曲を育てていったのがよくわかります。しかし、バンドはその前の年の"Creep"による大ブレークの波に揉まれている真っ最中で、セカンドアルバムを作り始めたは良いものの、かなりの難産だったようです。そんな中でのツアーのひとコマ、どんなライブが見られるかすごく楽しみです。今ではもう絶対に見られないと思われるトム・ヨークの金髪にお目にかかれるしね(^^♪

最近レディオヘッドも参加したコンピアルバム"Help: A Day In The Life"も予約しましたが、まだ届きません。こちらには久々に新曲が入っているので、毎日首を長くして待っているんですけどね。。。

この秋の夜長は、新旧のレディオヘッドで楽しめそうです(^^♪

(この記事は別館ブログこんやのおかずに投稿したのもです。ちょいと記事枯れなもんで流用しちゃいました^^;)




BGM: Led Zeppelin "That's The Way"
posted by tomtomradio at 00:50| Comment(2) | TrackBack(1) | radiohead | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月30日

Nirvana

私はNirvanaをリアルタイムでは知らない。ちょうど子育てでかみ振り乱していた頃に出て、消えたバンドだったのでその存在に気がつかなかった。ただ、カート・コバーン死亡のニュースは当時テレビで見た覚えがある。そのときは、ふ〜ん、位にしか思わなかったのだが。。。

洋楽に再び舞い戻ってきた頃、"Smells Like Teen Spirit"を聴いて、この曲聴いた事があると思った。そのとき、初めてニルヴァーナを認識した。これがカート・コバーンだと。。。凄くカッコいい!!と思った。どうしてもっと早く出会っていなかったんだろう、とちょっと悔やみもした。

その後聴いたほかの曲たちも素晴らしいものが多く、ニルヴァーナはすぐに私のお気に入りになった。雑誌にニルヴァーナの特集があれば買い、MTVなどでPVを録画して集めた。花やろうそくに囲まれてアコースティックセットで歌ったMTVのアンプラグドも素晴らしい出来だった。そこには奇抜なロックスターの姿はなかった。

生存中はカートの言動や奇行などに注目が集まっていたようだけれど、彼の音楽家としての才能は素晴らしいものがあると思う。メロディセンスが抜群に素晴らしいし、ロックとしての表現力も並大抵のものじゃない。生き様も、本当にロックスターらしい。というか、そんな風にしか生きられなかったから、自ら命を絶ってしまったのだろうか。。。あのまま生きていれば、どんな音楽を作っていったんだろう。ぜひとも聴いてみたかったと思う。

さて、バンドだけではなく、メンバーも存在していないということもあって、ベスト盤が出たときにはすぐに買ったけど、他のオリジナルアルバムはいつでも買えると思うと、なかなか買う機会がなく過ぎていた。でも、最近国内盤が1470円のシリーズで出たので、ようやく購入したのだった。

バカ売れした2枚目"Nevermind"、3枚目にしてラストアルバム"In Utero"、そしてレア・トラック集"Incesticide"の3枚。通して聴いてみると、やはりブレーク後の"In Utero"はちょっとやけっぱち風に聴こえる。こんなふうにはなりたくなかったんだよ、といっているみたいにカートは怒鳴るように歌いギターを唸らせ、胃薬を飲みながら、最後は悪かったよ、と謝って終わる。。。カートが居なくなった今だからそれはとても悲しく聴こえる。それこそ、リアルタイムで知っていたら、きっとカートの死に凄く落ち込んでしまったかもしれない。

ボックスセットも出ているようだが、私はレア音源を求めるほどのコアなファンではないので、これには手を出すつもりはない。でも、今度、このボックスからのベスト盤が出るという。なんか、せこい商売しているような気がするのは私だけ?だって、さらにレアトラック追加しているんだもん、ファンなら欲しくなるよね。。。誰が仕掛けているんだろう。そのうち、普通に手に入るファーストとアンプラグドは手に入れるつもり。ライブ盤もまだ手に入るのか。。。ここまで揃えちゃうと、やっぱりボックス欲しくなるかな?



BGM: Nirvana "Frances Farmer Will Have Her Revenge On Seattle"
posted by tomtomradio at 01:07| Comment(6) | TrackBack(1) | 温故知新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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