2007年02月05日

The Millennium / Begin

随分と長い間こちらのブログをお休みしてしまった。
久しぶりの記事は、The Millenniumという、1960年代の終わりにぽっと出て、ぱっといなくなってしまったけど、とても素晴らしいレコードを一枚残してくれた彼らのことを書こうと思う。

去年、いくつかのブログなどでミレニウムのことを書いた記事を目にしてから凄く気になっていて、音も聴かずに購入した。聴いてみて驚いた、40年近くも前に出されたCDにこんなに感動するなんて。。。お陰で去年からこのCDはリピートされっぱなし。
カテゴリわけをするならソフトロック、ということになるのかな。このブログではちょっと異色なカテゴリかもしれない^_^;

千年王国という名を持つこのグループは1968年にアルバム"BEGIN"一枚を出したが、セールスが芳しくなく活動を止めてしまう。
でも、このアルバム、今聴いても実に新鮮な、素晴らしい音楽が詰まっている珠玉の作品なのである。
ミレニウムの中心人物であったカート・ベッチャーという人は、コーラスアレンジの魔術師とも呼ばれた優れたコーラスアレンジャーだったらしい。
1960年代といえば、ビーチボーイズ、アソシエイション、ハーパーズビザールなど、コーラスがとても綺麗で素晴らしいグループが沢山いたけど、そんな時代に活躍していた人だったのだ。

そんな彼がいたこのミレニウムも当然素晴らしいコーラスワークに彩られている。それに加え、かなり凝った音作りが今でも全然古臭さを感じさせない。当時としては随分お金をかけて製作されたらしいこのアルバム、売れなくてぽしゃっちゃったわけだけど、どうしてこんなにいいものが当時受け入れられなかったのか、ちょっと不思議な感じもする。
今聴いても全然古臭くないし、むしろ、この音楽にインスパイアされたミュージシャンは山のようにいるだろうなと感じさせるような、現代的な音が詰まっているのだ。山下達郎をはじめとして日本のミュージシャンにもかなりの影響を与えているらしい。

M3からM6にかけてのしゃれたアレンジにスイートなコーラスがたっぷりなこの一連の数曲が、特に私のお気に入りだ。
他にもカントリー風な味付けのもの、ティファナブラス風のトランペットが素敵なM11、オリエンタルというか明らかに日本を意識したM12(何でも、カートは幼い頃日本に住んでいたそうだ)もある。M13のしっとりとした雰囲気も素敵だ。最後の曲M14"Anthem(Begin)"がこれまたしゃれが利いていてコロンビアレコード賛歌のごとく"コロンビア、CBS~♪"と歌って終わるのがおかしい。でもそのわりにはレコード会社から冷たくされてしまったのはちょっと悲しいかも。。。^^;
日本盤に入っているボーナストラックもポップでしゃれている。

まだ私の知らない、こんな風に良いレコードが沢山世の中にはあるんだと思うと、ちょっと嬉しくなる。
次はどんなレコードと出会えるのかなあ。。。



BGM : The Millennium "Blight"
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2006年05月22日

The Zombies "Time Of The Season"

『二人のシーズン』という日本語タイトルのついたこの曲は、ここ何ヶ月か、ずっと日産のCMで流れているので、殆どの人は聴いたことあると思う。

ため息が何ともセクシーで印象的なこの曲、昔から好きだった。でもゾンビーズについてはあまり知らなくて、他の曲もあまりよくわからなかった。でも、ちょうど私の試聴室(笑)StarDigioでゾンビーズの特集があったので、聴いてみたら、素晴らしかった!!なんてセンスのある人たちなんだろう。

何曲かは知っているものもあった。"She's Not There"や"Tell Her No"、"I Love You"(この曲は、日本でザ・カーナビーツがカバーして、「好きさ、好きさ、好きさ、忘れられないんだ、お前のすべて」と歌っている。これを歌っていたアイ高野は4月に亡くなったそうだ)など。それにジャニス・ジョプリンも歌っている"Summertime"のカバー、これがまたジャズのニュアンスがあって素敵な仕上がりだ。特に、解散前に出したアルバム"Odessey and Oracle"の曲がとてもよい。

ゾンビーズなんて名前からすると、ちょっとゲテモノバンドと間違われそうだが、とんでもない、彼らは正統派60年代サイケポップス(勝手に名付けました^_^;)の旗手である。
アメリカにビーチボーイズがいるなら、イギリスにはこのゾンビーズあり、という印象だ。実際には、彼らはイギリス本国ではあまり受けなくて、むしろアメリカで受け入れられたらしい。『二人のシーズン』をアメリカに紹介したのが、なんとあのアル・クーパーだったそうだ。

ゾンビーズを聴いて、The Coralを思い浮かべた。彼らの音は、実に手触りがゾンビーズちっくだ。キーボードやコーラスとか、相通じるものを感じた。

活動時期もあまり長くなく、アルバムも少ししか出していないけれど、もっと聴かれて欲しいバンドのひとつであることは間違いないと思う。

 

BGM: The Zombies "Time Of The Season"
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2006年04月06日

ジャック・ホワイトのおすすめ?!- Blue Cheer

サンフランシスコ出身の3人組元祖轟音ガレージロックバンド。
ホワイトストライプスの開演前のSEとして、えらくかっちょいい曲が流れていたのだが、その中にこのブルー・チアーがあったのだ。後で色々調べてわかったことだけど。
このBlue Cheerという名前、ドラッグの一種だそうだ(検索したら、「薬物乱用防止」のページが出てきて驚いた)。1968年にアルバム"VINCEBUS ERUPTUM"でデビュー、シングル"Summertime Blues"(あのエディ・コクランの。ザ・フーのが有名。)がヒットした。
そして、まだ現役で活動しているらしい。数年前には来日もしているそうだ。

アルバム"Vincebus Eruptum/Outsideinside"には、彼らのファーストとセカンドがまとめて収録されている。
このアルバムのブックレットには、彼らのライブの告知のポスターだかチラシだかが載っている。ジミヘンと競演していたり、バッファロー・スプリングフィールド、グレイトフル・デッドの名があったり、ピンクフロイドとタイバンはってたり(しかも前座がジェフ・ベック!)、それなりに人気があったことがうかがえる。

ファーストの"Vincebus Eruptum"録音時には、その音のでかさの為かどうか知らないが、スタジオのコントロール盤が壊れた、みたいなことがライナーに(ヴォーカル&ベースの)Dickie Petersonによって書かれている。
音密度はスカスカなんだけど、ギターはやたらにラウドで、歪みまくっている。そしてドカドカというドラムのリズムが鳴り響き、高目のヴォーカルがそこに乗り、ブルース調のハードロックや、サイケデリックな構成の混沌とした長目の曲が繰り広げられる。70年代ハードロックのお手本のようなサウンドだ。でもしっかりと60年代らしいサイケでポップな曲もある。
全体的に、黙々と突き進んでいるような印象のファーストだ。

セカンドにあたる"Outsideinside"は、スタジオだけではなく野外でも録音されたそうだ(タイトルはそのあたりからつけられたのだろう)。
ファーストより曲は短めになり、幾分ポップさも出てきて、曲もバリエーションが増えて、聴きやすいのはこちらかもしれない。一番長い曲がストーンズのサティスファクションのカバー。このカバーがまたハチャメチャでカッコいい。ストーンズみたいな緩さは全然なくて、ちょっと壊れたハードロックのスピード感溢れるサティスファクションなのだ。かと思えば、次の曲はバリバリのブルースロックだったりする。

このアルバムはもちろんスタジオ盤なんだけど、ライブ感、即興感を凄く大事にしているバンドだということが聴くとわかると思う。そこら辺が、ジャックが気に入っているところなんだろうか。

ジャック・ホワイトの新バンドRaconteursのライブのレビューを見ると、どうやら60年代、70年代ロックの王道的雰囲気があるらしい。じゃ、ブルー・チアーみたいな感じもあるんだろうか?!デビューアルバムが楽しみだ。

この2つのジャケット、並べてみると雰囲気もちょっと似ているかも。

 

BGM: Blue Cheer "The Hunter"
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2005年10月19日

If I Were A Carpenter

もし、おれっちが大工だったらこんな家を建てよう。。。じゃなくて、私がカーペンターズの曲を演奏するとこうなりますよ、って言うアルバム。平たく言えば、トリビュートアルバムだ。出たのは1994年、もう11年も前。だから、ここに登場するアーティストで私がわかるのは数組しかいない。

そもそも、Sonic Youthの"Superstar"のカバーを聴いたのがことの始まりだった。ソニックユースのメンバーは元々カーペンターズが大好きらしく、彼らの楽曲にはカーペンターズにまつわるものが結構あるくらいだ。(このブログにもその記事を書いた覚えがある。。。)そんな彼らのスーパースターは実にダークで、もともとの歌詞がちょっと暗い感じなのが、サーストンがボソボソ歌うもんだから、さらになんか恨み節みたいに聞こえてくるという、カーペンターズの持つ陰の部分がかなり強調されたバージョンになっている。

私の洋楽人生に少なからずも影響を与えたカーペンターズの曲がこんな風に聴けるなんて面白いと思い、この曲の入っているこのアルバムが気になっていたのだ。

さて、収録曲はこんな感じ。

1.Goodbye To Love - American Music Club
2.Top Of The World - Shonen Knife
3.Superstar - Sonic Youth
4.(They Long To Be) Close To You - the cranberries
5.For All We Know - Bettie Serveert
6.It's Going To Take Some Time - Dishwalla
7.Solitaire - Sheryl Crow
8.Hurting Each Other - Johnette Napolitano with Marc Moreland
9.Yesterday Once More - Redd Kross
10.Calling Occupants Of Interplanetary Craft - Babes In Toyland
11.Rainy Days And Mondays - Cracker
12.Let Me Be The One - Matthew Sweet
13.Bless The Beasts And Children - 4 Non Blondes
14.We've Only Just Begun - Grant Lee Buffalo

ハードロック調バラードあり、カントリー風あり、パンク風あり、プログレ風あり、弾き語り調あり。。。原曲に近い感じのものもあれば、歌が始まるまでこれなんだ?というのもあったりで、なかなか楽しめる。
10年以上前なので、アレンジなどがちょっと古臭い感じは否めないが、結構みんな良い出来だと思った。やはりオリジナルの楽曲そのものがいいんだろうなあ、いじくりまわされてもちっともおかしくならない。なによりも、参加アーティストたちのカーペンターズに対する愛が感じられるのだ。こんな風にして、カーペンターズは時代を超えて歌い継がれていくんだろう、これからも。

この中で目を惹くのは、少年ナイフ。世界的に有名な日本のガールズバンドだ。日本じゃちっとも有名じゃないけどね(^_^;)彼女たちは"Top Of The World"をやっているのだけど、これは最近良くTVCM(サントリーのチューハイ)で流れているので、皆知らず知らずのうちに聴いているはずだ。ちょいとハズレ気味なゆるい演奏に、見事なジャパニーズイングリッシュがのって、ちょっと青春パンクの香りがする仕上がりだ。英語の発音なんか全然気にしていない感じが潔くていいんだなあ、これが。

ぜひとも、今度は2000年代バージョンの"If I Were A Carpenter"を聴いてみたい。



BGM: Grant Lee Buffalo "We've Only Just Begun"
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2005年09月30日

Nirvana

私はNirvanaをリアルタイムでは知らない。ちょうど子育てでかみ振り乱していた頃に出て、消えたバンドだったのでその存在に気がつかなかった。ただ、カート・コバーン死亡のニュースは当時テレビで見た覚えがある。そのときは、ふ〜ん、位にしか思わなかったのだが。。。

洋楽に再び舞い戻ってきた頃、"Smells Like Teen Spirit"を聴いて、この曲聴いた事があると思った。そのとき、初めてニルヴァーナを認識した。これがカート・コバーンだと。。。凄くカッコいい!!と思った。どうしてもっと早く出会っていなかったんだろう、とちょっと悔やみもした。

その後聴いたほかの曲たちも素晴らしいものが多く、ニルヴァーナはすぐに私のお気に入りになった。雑誌にニルヴァーナの特集があれば買い、MTVなどでPVを録画して集めた。花やろうそくに囲まれてアコースティックセットで歌ったMTVのアンプラグドも素晴らしい出来だった。そこには奇抜なロックスターの姿はなかった。

生存中はカートの言動や奇行などに注目が集まっていたようだけれど、彼の音楽家としての才能は素晴らしいものがあると思う。メロディセンスが抜群に素晴らしいし、ロックとしての表現力も並大抵のものじゃない。生き様も、本当にロックスターらしい。というか、そんな風にしか生きられなかったから、自ら命を絶ってしまったのだろうか。。。あのまま生きていれば、どんな音楽を作っていったんだろう。ぜひとも聴いてみたかったと思う。

さて、バンドだけではなく、メンバーも存在していないということもあって、ベスト盤が出たときにはすぐに買ったけど、他のオリジナルアルバムはいつでも買えると思うと、なかなか買う機会がなく過ぎていた。でも、最近国内盤が1470円のシリーズで出たので、ようやく購入したのだった。

バカ売れした2枚目"Nevermind"、3枚目にしてラストアルバム"In Utero"、そしてレア・トラック集"Incesticide"の3枚。通して聴いてみると、やはりブレーク後の"In Utero"はちょっとやけっぱち風に聴こえる。こんなふうにはなりたくなかったんだよ、といっているみたいにカートは怒鳴るように歌いギターを唸らせ、胃薬を飲みながら、最後は悪かったよ、と謝って終わる。。。カートが居なくなった今だからそれはとても悲しく聴こえる。それこそ、リアルタイムで知っていたら、きっとカートの死に凄く落ち込んでしまったかもしれない。

ボックスセットも出ているようだが、私はレア音源を求めるほどのコアなファンではないので、これには手を出すつもりはない。でも、今度、このボックスからのベスト盤が出るという。なんか、せこい商売しているような気がするのは私だけ?だって、さらにレアトラック追加しているんだもん、ファンなら欲しくなるよね。。。誰が仕掛けているんだろう。そのうち、普通に手に入るファーストとアンプラグドは手に入れるつもり。ライブ盤もまだ手に入るのか。。。ここまで揃えちゃうと、やっぱりボックス欲しくなるかな?



BGM: Nirvana "Frances Farmer Will Have Her Revenge On Seattle"
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2005年08月26日

CAN 、進みすぎた「プログレ」バンド

60年代末から70年代にかけて活動していたにもかかわらず、私が最近初めて聴いたドイツの「プログレ」バンド、カン。
名前は随分前から知っていたものの、なかなか聴く機会がなかった。同じくドイツのプログレ、タンジェリン・ドリームのほうがずっと有名だったし、私もそちらはよく聴いていた。カンは当時も殆どラジオではオンエアされなかったんじゃないだろうか。音楽は全く聞いた事がなかった。日本人が在籍していたということで有名だったという印象だ。

このバンドが気になったきっかけはレディオヘッドだった。レディオヘッドが2001年に来日したとき、カンの"The Theif"という曲のカバーを披露したのだ。私が行った日ではなかったので、残念ながらそれを聴くことは出来なかったのだけれど。。。当然どんな曲かも知らず(アマゾンで試聴は出来るけど、ほんの少しなのでよくわからん)、他の曲も聴く機会さえなかった。なんで、レディオヘッドとカンが繋がっているかもわからなかった。

その後暫くして、私の試聴室^^;STAR digioで、カンの特集があった。そのときはとりあえず録音して、後から聞いてみたのだが、初めて聴くカンはどうもピンと来ず、それを録音したMDは暫くの間放っておかれた。そして、つい2ヶ月ばかり前、MDを整理していて、このMDが出てきて、どうしよう、もう消しちゃおうかな。。と思い、聞かずに消すのもなんかなあ、と聞いてみたら、一曲目に入っている"Pinch"にやられた。。。なんでこれが「プログレ」なんだよぉ〜、私の知っている「プログレ」とは全然違う〜〜!!というか、30数年前に彼らが既にこんな音楽を作っていたこと自体に驚きを隠せなかった。

多分、彼らをリアルタイムで聞いていたなら、私はカンを好きになることなんて到底出来なかっただろう。いや、20年前でも駄目だったかもしれない。実際、初めてカンを聞いたときでさえ、わからなかったのだから。。。それなのに、なぜ今カンに目覚めたんだろう、と考えてみたら、ここ何年かの間に私は自分が音楽から離れていた90年代を中心に再び洋楽を聴きまくっているのだけれど、それが大きいかなとふと思った。つまり、カンの音楽はレディオヘッドをはじめとして今現在活動しているミュージシャンたちに引き継がれているのだ。だから、カンを聴いて古いとは思わなかった。むしろ、今でも聴ける音楽だと思った。今現在活躍している人たちのCDに混ぜて聞いてもおかしくない。もうとっくの昔にカンはいろいろやっちゃっている。ジャズ、ブルース、ワールドミュージック、エスニックなリズム、エレクトロニカ、今ではいろんなミュージシャンが取り入れているものを既にやっちゃっている。だから、当時は「プログレ」だったのか。。。でも、当時「プログレ」から感じられたクラシック臭は全くしないところがカンの面白いところでもあり、「プログレ」を聞いていた人たちにあまり受け入れられなかったわけでもありそうだ。

もちろんカンの音楽すべて新しい感じがするわけでもない。時々すごいのがある。"Soundtracks"に入っている"Tango Whiskyman"は、ダモ鈴木が歌うもろ60年代の歌謡曲、ザ・ピーナッツが歌ってもおかしくない王道のメロディ。ただ、バッキングの音楽は凄いことになっているので、面白さ倍増である。

まだまだ私はカンを聴き始めたばかり。だから私にとってカンは「ニュー・カマー」のひとつだ。ちょっと年取っているけどね^^;

レディオヘッドがカンを演った理由は、今考えれば、この後出した"Hail To The Thief"に引っ掛けてのことだったのかな。。。いや、でもあの頃はまだこのアルバムは録音していないから適当に思いついただけ(^^ゞ私には、まだレディオヘッドがどのようにカンの影響されたかはわからないけれど、でもジョニーはかなりカンに影響を受けていそうだ。カンの"Soundtracks"のライナーノートに、彼らが映画音楽としてやった中で、短波ラジオの音を取り入れたと書いてあったのだが、まさにジョニーはステージでラジオを受信してそれを音楽に取り入れてるのだ。カンのマネかどうかはわからないけれど。。。



BGM: Can "Peking O"
posted by tomtomradio at 00:37| Comment(10) | TrackBack(2) | 温故知新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月31日

FESTIVAL EXPRESS

このFESTIVAL EXPRESSは、1970年に行われたフェスティバルの記録映画。
列車にミュージシャンを乗せて、カナダ国内をライブをやりながら横断した8日間の旅。なんかおとぎ話のようなこのフェスに参加したアーティストは、The Band、Janis Joplin、Grateful Dead、Buddy Guy、Sha Na Na、などなど。移動の最中は、これらミュージシャンによるジャムセッションが車中で繰り広げられた。
このフェスティバルを記録したフィルムが、プロモーターと映画のプロデューサーの間のトラブルのせいで、カナダ国内に分散してしまい、長いこと日の目を見なかった。その為、このフェスはあまり世間に知られることがなかったようで、私もこのDVDが出るというのを知るまで、全然このフェスのことは知らなかった。
そして今、残っていたフィルムが探し出されこの映画が完成したというわけだ。しかし、75時間分のフィルムのうち、46時間分しか発見されなかったそうだが、それでも素晴らしい映像の数々が日の目を見たのは実に嬉しいことである。

このFESTIVAL EXPRESSの目玉は何といっても、その車中でのジャムセッションの様子が見られるところだ。ザ・バンドのリック・ダンコ、ジャニス・ジョプリン、グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシア、みな、楽しそうに(酔っ払って)ジャムっている。ジャニスは楽しくてもうどうしようもないようだ。この3人、もうこの世にはいないのよね...(DVDのジャケ写はこの様子を撮ったもの)

ジャニスのライブでのパフォーマンスもまた素晴らしい。フィルムが全部残っていなかったためかどうかはわからないけれど、幸いステージ中心の映像が多い中、ジャニスは特にアップの表情を捉えたものが多い。私もこんな風にジャニスが歌っている映像を見るのは初めてだ。その生き生きとした、脂の乗り切っている様子からは、まさかこの僅か3ヵ月後に戻らぬ人となってしまうなんて想像も出来ないし、したくもない。何て惜しい人を亡くしてしまったのだろう。ジャニスのラストアルバム"Pearl"の最近出たレガシーエディションには、このフェスのライブ音源が収録されているそうだ。

ザ・バンドもこの前見たLast Waltzとはまた違った、若くはじけた演奏振りが素晴らしい。グレイトフル・デッドも、また凄い人気だったようだ。Sha Na Naのステージも実におバカな感じで楽しそう。こんな面子を見たいがために、一部の聴衆はフェスティバルは無料でやれ、音楽を聴くのに金は要らない、などと主張して、主催者側とトラブルになったようで、結果的にはこのフェスティバルは予定箇所を全部回ることができずに、赤字で終わったらしい。このあたり、今の音楽ダウンロードをめぐる世情となんとなく似通っているのが興味深い。

一方、参加したミュージシャンたちも、単に聴衆に音楽を届けるだけでなく、ミュージシャン同士の交流を深めることが出来たようで、ここからまた新しい音楽が生まれたんだろうなと感じる。今、こんなフェスティバル列車を走らせることが出来るんだろうか。出来たら面白いのにね。ジャニスが主催者にこういう場面がある、「またやるなら私を呼んでね!」と...
今頃天国でこのフェスティバル・エクスプレスは発車準備をしているのかもしれない。

このDVDの収められているケースがまたしゃれている。開くとレコードプレーヤーがある!!ディスクもLPレコード風。70年代初頭の、まだロックが原石の輝きを残していた時代を感じさせてくれる素敵な映画、ぜひご覧あれ(^^♪



BGM: Beck "Sexx Law"
posted by tomtomradio at 12:49| Comment(8) | TrackBack(3) | 温故知新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月26日

久しぶりに映画

気がつくともう2週間も書いていないよ。。。ということで、映画の話(でも音楽関係なの)を少し。ちょっと前に、音楽映画のDVDを2枚買った。なぜ2枚かというと、『2枚で今だけ1990円』だったので…弱いんだなあ、今だけとかいうのに(^^ゞ

一枚はThe Band "The Last Waltz"、言わずと知れたあのザ・バンドの最後のコンサートの記録映画だ。これは公開当時映画館に見に行って、LDが発売されたときもすぐに買ったくらいの好きな映画だ。好きな映画、というか、私はザ・バンドが好きなだけなんだけどね。
好きだけど、あまり彼らのことは詳しくは無い。でも出たアルバムは殆ど聞いている。でも持っているCDは『南十字星』"Northern Lights Southern Cross"だけ^_^; "The"が付くだけあって、ザ・バンドはやはりバンドの中のバンドだと今でも思っている。今聞いても決して古びた感じはしない、スタンダードになりうる音楽なのだと私は思っている。言い換えれば、一生聴き続けることの出来る音楽かなあ。

映画のほうは久しぶりに見てやはり感動した。出てくるメンバーがみな若いし(当たり前か)、ゲストも実に豪華絢爛(といっても、最近の人は知らない人たちが多いだろうけど)。DVDには現在のロビーやこれを撮ったマーティン・スコセッシ監督のインタビューもあった。それによると、このコンサートは映画として記録するために、色々大変な思いをして撮られたものだというのがわかった。だから単なる記録映画以上に映像が素晴らしいのだなと改めて思った。今みたいに、お手軽にビデオカメラでひょいと撮ったのではない。重厚な映像がここにはある。
今の時代に、こんなに誠実に音楽に取り組んでいる人たちが居るだろうか、いや、居て欲しいんだけど。うん、きっといると信じたい。だってそのためにザ・バンドは居たのだから。。。
このDVDにはおまけとして、先ほどの新しいインタビューや、フィルムが足りなくなって全部撮れなかったジャムセッションの様子(最後は真っ黒な画面に音楽だけが流れている)、そしてフォトギャラリーなどが納められている。これで、995円。。。や、安すぎる〜いいのか、ん?、いいんだよね^_^;(このフォトギャラリーには実はちょっと驚かされた私だった。その秘密は最後に。。。)

さて、もう一枚は『ロッキーホラーショー』"The Rocky Horror Picture Show"、前から見たかったおバカロック映画だ。
元々はミュージカルで、日本でも上演されたことがある。私が高校生の頃の話なのだけど、日本中をドサ回りしていたようで、私の地元(田舎)にもロッキーホラーショーはやってきた。私は見たいなあとも思ったけど、当時にしてはかなりエロいミュージカルを見たいと親には言えず、行かなかった。私の友達は行ってすっかりはまっていたのが羨ましかった。。。(T_T)
その後、映画にもなったのだが、何故か上映当時は見に行きそびれて、そのままになっていた。そしてこのDVDでようやく対面できたのだ、トランスセクシャル星のフランクン・フルターと(^^)v 見た印象では、やはり古臭さは否めない。しょぼいセットにしょぼい特殊効果。今この映画をリメークすればもっと凄いのが出来ると思う。でも、なんかこの古臭さ、胡散臭さがいいのだ。なんせ、おバカロックなんだもん。あまりリアルに作られてもしらけるわ^_^;
このDVDにもおまけが沢山。アメリカの観客が映画を見ながら入れる合いの手とか、必要な小道具とかを教えてくれたりする、実にマニアックなおまけだ。

さて、先ほどの秘密の話を。。。このロッキーホラーショーのヒロインがスーザン・サランドンという目の馬鹿でかい女優さんなのだが、なんと"The Last Waltz"のフォトギャラリーの一枚に、彼女の写真があったのだ!!びっくり。NYでのプレミア試写会でのものらしいが、彼女、それなりに旬の女優さんだったのね。

変なところで繋がっている2枚のDVDなのだった。



BGM: The Band "Rags And Bones"
posted by tomtomradio at 01:06| Comment(6) | TrackBack(1) | 温故知新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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