2005年10月11日

The White Stripes "Under the Blackpool Lights"

ホワイト・ストライプスの公式ライブ映像。イギリスのブラックプールという町の古い舞踏館で行われたライブショーの記録である。

記録、というのは、その映像の質感から私が感じたことで、映像がまるで一昔前のミュージシャンのライブ映像のようにざらざらの感触で、アングルも特に凝ったところがなく、淡々とショーを撮影しているところがまるで記録映画のようなのだ。ただし、音はとてもクリアだ。

ホワイト・ストライプスはジャック・ホワイトとメグ・ホワイトの2人組である。ライブでも、当然この二人しかステージに登場しない。ジャックはギター、キーボード、ヴォーカル担当、メグはドラム、パーカッション、そして時々ヴォーカル。CDでもあまり複雑なオーバーダブとかはしていないようだが、ステージでも当然この二人の出す音以外の音は出していないようである。例えば、コンピューターを使ったりとかは、全然この二人には似合わない。

このライブ映像を見るまでは、ストライプスのライブは2〜3曲がPVで公開されているので、それを見たことしかなかった。だから、二人だけでどのようなステージを繰り広げるかがとても見たかった。二人以外の音がないなら、スカスカ?それとも、なんかステージに特別な仕掛けがあるのか?などなど、実際映像を見る前は思っていたのだが、結論として、二人以外に必要なものは何もなかった。二人で十分だった。ステージに奇妙な仕掛けもないし、ライティングが凄いわけでもないし、二人が淡々と演奏するだけのシンプルなステージだった。

なのに、音楽が流れている間、そこに二人しかいないというのが信じられないくらい、音が詰まっている。メグのドラムは消してパワーがあるわけではないのだけど、ジャックと息がぴったり。必要なところにびしびしと決めてくる。ジャックのギターは低いベース音から、キンキンのギターソロまで何でもこなす。音が途切れるまもなく、キーボードに向かい、またいつの間にかギターに戻っている。そして、歌心たっぷりのヴォーカル。

CDとはまた違う、多分演奏するたびに違うであろうアレンジで、おなじみの曲が次々と流れる。曲と曲の間がない。あれっと思うと、もう次の曲が始まっている。とまらない感じ。一気に聴かせてくれる。カバー曲も堂々として、ストライプス色に染めて聴かせてくれる。実際生で見たいと思わせてくれるステージだった。

このステージは2004年の1月、エレファントでグラミーを取って、それこそ勢いがついていたときのライブだ。でも気負いなんか全然感じられない。小さいホールで目の前にいる観衆に音楽と届けるという作業を本当に心から楽しんでいるように思える。今年出たアルバム"Get Behind Me Satan"ではギターに限らずいろんな楽器が登場するのだけれど、きっとステージ上でもいろんな楽器相手にジャックとメグの変化自在の姿が見られるんだろうと思うとわくわくしてくる。新しいライブ映像も是非見たいものだ。


ちなみに、ブラックプールという町はリバプールのちょいと北にある海岸沿いのリゾート地で、結構にぎわうらしい。また、映画"Shall We Dance?"にも登場するBlackpool Dance Festivalというダンスの有名なコンテストが毎年開かれているそうだ。夏の終わりにはBlackpool Illuminationsといって、イルミネーションで街が綺麗に照らされているらしい。イギリスのビーチリゾートってあまり想像できないけれど、きっと寂れ感がいいんだろうなあ。なんか行きたくなってきた。。。



BGM: The White Stripes "Seven Nation Army"


posted by tomtomradio at 14:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 現在進行形90年代以降 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 今度のアルバムは木琴を使っているからライブでも木琴を使うのかな?
Posted by ITORU at 2005年10月11日 18:34
ロッキンオンで最近のライブレポートを読みましたが、ステージにはちゃんと木琴やカウベルがあったそうです。ますますジャックは忙しそうですね、ステージ上で。
実際に見たいですね、来日まだか〜〜!!
Posted by tomtomradio at 2005年10月11日 23:52
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