2005年08月26日

CAN 、進みすぎた「プログレ」バンド

60年代末から70年代にかけて活動していたにもかかわらず、私が最近初めて聴いたドイツの「プログレ」バンド、カン。
名前は随分前から知っていたものの、なかなか聴く機会がなかった。同じくドイツのプログレ、タンジェリン・ドリームのほうがずっと有名だったし、私もそちらはよく聴いていた。カンは当時も殆どラジオではオンエアされなかったんじゃないだろうか。音楽は全く聞いた事がなかった。日本人が在籍していたということで有名だったという印象だ。

このバンドが気になったきっかけはレディオヘッドだった。レディオヘッドが2001年に来日したとき、カンの"The Theif"という曲のカバーを披露したのだ。私が行った日ではなかったので、残念ながらそれを聴くことは出来なかったのだけれど。。。当然どんな曲かも知らず(アマゾンで試聴は出来るけど、ほんの少しなのでよくわからん)、他の曲も聴く機会さえなかった。なんで、レディオヘッドとカンが繋がっているかもわからなかった。

その後暫くして、私の試聴室^^;STAR digioで、カンの特集があった。そのときはとりあえず録音して、後から聞いてみたのだが、初めて聴くカンはどうもピンと来ず、それを録音したMDは暫くの間放っておかれた。そして、つい2ヶ月ばかり前、MDを整理していて、このMDが出てきて、どうしよう、もう消しちゃおうかな。。と思い、聞かずに消すのもなんかなあ、と聞いてみたら、一曲目に入っている"Pinch"にやられた。。。なんでこれが「プログレ」なんだよぉ〜、私の知っている「プログレ」とは全然違う〜〜!!というか、30数年前に彼らが既にこんな音楽を作っていたこと自体に驚きを隠せなかった。

多分、彼らをリアルタイムで聞いていたなら、私はカンを好きになることなんて到底出来なかっただろう。いや、20年前でも駄目だったかもしれない。実際、初めてカンを聞いたときでさえ、わからなかったのだから。。。それなのに、なぜ今カンに目覚めたんだろう、と考えてみたら、ここ何年かの間に私は自分が音楽から離れていた90年代を中心に再び洋楽を聴きまくっているのだけれど、それが大きいかなとふと思った。つまり、カンの音楽はレディオヘッドをはじめとして今現在活動しているミュージシャンたちに引き継がれているのだ。だから、カンを聴いて古いとは思わなかった。むしろ、今でも聴ける音楽だと思った。今現在活躍している人たちのCDに混ぜて聞いてもおかしくない。もうとっくの昔にカンはいろいろやっちゃっている。ジャズ、ブルース、ワールドミュージック、エスニックなリズム、エレクトロニカ、今ではいろんなミュージシャンが取り入れているものを既にやっちゃっている。だから、当時は「プログレ」だったのか。。。でも、当時「プログレ」から感じられたクラシック臭は全くしないところがカンの面白いところでもあり、「プログレ」を聞いていた人たちにあまり受け入れられなかったわけでもありそうだ。

もちろんカンの音楽すべて新しい感じがするわけでもない。時々すごいのがある。"Soundtracks"に入っている"Tango Whiskyman"は、ダモ鈴木が歌うもろ60年代の歌謡曲、ザ・ピーナッツが歌ってもおかしくない王道のメロディ。ただ、バッキングの音楽は凄いことになっているので、面白さ倍増である。

まだまだ私はカンを聴き始めたばかり。だから私にとってカンは「ニュー・カマー」のひとつだ。ちょっと年取っているけどね^^;

レディオヘッドがカンを演った理由は、今考えれば、この後出した"Hail To The Thief"に引っ掛けてのことだったのかな。。。いや、でもあの頃はまだこのアルバムは録音していないから適当に思いついただけ(^^ゞ私には、まだレディオヘッドがどのようにカンの影響されたかはわからないけれど、でもジョニーはかなりカンに影響を受けていそうだ。カンの"Soundtracks"のライナーノートに、彼らが映画音楽としてやった中で、短波ラジオの音を取り入れたと書いてあったのだが、まさにジョニーはステージでラジオを受信してそれを音楽に取り入れてるのだ。カンのマネかどうかはわからないけれど。。。



BGM: Can "Peking O"
posted by tomtomradio at 00:37| Comment(10) | TrackBack(2) | 温故知新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
さっそくお邪魔しました。にゃごにゃごさんの言うとおり、僕もレディオヘッドやプライマル・スクリームなど今の音楽を聴いてなかったら、CANの良さはわからなかったと思います。知識や経験がなくても音楽って聴けるんだけど、やっぱり色々聴いたことによって、わかってくることもあると思う今日この頃です。
Posted by ゆずろぐ at 2005年08月27日 01:11
僕もトラックバックさせてください。これでいいのかなー?(初めてなので・・・)
FUTURE DAYSのレヴューです!
Posted by ゆずろぐ at 2005年08月27日 01:22
やはり、今の世代に大きな影響力があったってことですね。
雑誌re-mixネットで注文して買いました。読み応えあって面白かった〜!!教えてくださってありがとうございます!!シューカイがマーズ・ヴォルタべた褒めでしたね。わたしマーボ大好きなので嬉しかった(^^♪

そういえば、CANのCD(エーゲかタゴマゴ)のライナーノートをプライマルのボビーが書いていますよ。買ったらぜひ読んでくださいね。私はプライマル聞いたけど、ちょっと苦手。。。でもまた聞いてみよう。

TB来てないけど、ヤフーのほうに解決法を書き込んでおきました。
Posted by tomtomradio at 2005年08月27日 14:21
TBのやりかたありがとうございます。プライマルはSCREMADELICAかVANISHING POINTが僕は好きです。実はマーズ・ヴォルタが気になってたんですけど、どんなバンドですか?
Posted by ゆず at 2005年08月27日 17:48
TB来ました〜良かった!

プライマルはやはりスクリーマデリカですか。名盤といわれていますよね。

マーズ・ヴォルタは正統派のロックです。ハードロックでもあり、プログレのようでもあり、とにかく熱いロックですよん♪何と言っても、ヴォーカルがいいですぅ〜!!

ここの90年代のカテゴリーに記事があるので読んでくださいね!
Posted by tomtomradio at 2005年08月27日 20:50
記事読んできました。ハードロックでもあり、プログレのようでもありというとキングクリムゾンなんかを思い浮かべてしまいますが、また違うんでしょうか?新しいバンドなんですか?
Posted by ゆずろぐ at 2005年08月28日 23:46
マーズヴォルタは2002年頃デビューかな。元At The Drive Inのメンバーが作ったバンドです。At The Drive Inは聴いたことないですが^^;
言われてみれば、キンクリのハードなところとかは似ているかもしれません。プログレ、といったのは、曲の構成が複雑で長いところがあるからです。
ぜひレコード屋で試聴してください。アマゾンなんかで試聴しても短すぎて良さは全然わかりません。私が最初そうでしたから^^;
Posted by tomtomradio at 2005年08月30日 10:04
 At The Drive Inにピンときて以前買った雑誌を掘り返してみました。そしたら出てきました(笑)。GUITAR BREAKER(ちなみにVOL・3)という雑誌なんですが、インタヴューやギターフレーズの解説などがのっていました。宇宙的なコメント満載で彼らが非凡でないことがよく伝わってくる内容でした(笑)。でも既成の概念にとらわれないという意味ではシューカイが評価する理由がわかるような気がします。要チェックのアルバムですね!
Posted by ゆずろぐ at 2005年09月01日 02:00
宇宙的なコメント、に笑ってしまいました。まあ、ジョン・フルシアンテがお友達だから仕方ないでしょう^^;ジョンもマーボのアルバムには参加していますよ。

guitar breaker買った事あります。トム・ヨークが表紙の。。。私ギターには疎いので内容はさっぱりわかりませんでした。すみません、単なるミーハーレディオヘッドファンです^_^;
Posted by tomtomradio at 2005年09月02日 00:05
関係ないですけど、ジョン・フルシアンテが表紙の号でした(爆笑)!トム・ヨークが表紙のやつってVOL.2じゃないですか?僕もトムの表紙でこの雑誌をはじめて買いました(爆笑2)!
Posted by ゆずろぐ at 2005年09月02日 00:46
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Tracked: 2005-08-27 17:42

缶詰開けると音楽が
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