2006年06月21日

The Vines / Don't Listen to the Radio

ザ・ヴァインズはオーストラリアのバンド。
以前から、名前は知っていたけれど、聴いたことはなかった。
MTVで見た"Don't Listen to the Radio"のPVで初めて聴いたヴァインズは、短いながらも、フレーズが印象的、またメロディが覚えやすく軽快、コーラスワークも気持ちよくて、なかなか良い感じだった。
そしてこの曲が収められている3枚目となる最新アルバム"Vision Valley"も、トータル三十数分と短いけれど、リピートして聴きたくなるドリーミーかつパンキッシュな雰囲気を持った良い作品だと思う。

ヴァインズはヴォーカルのクレイグ・ニコルスの精神的疾患(アスペルガー症候群)によって、活動を一時停止していたそうだ。ライブでもトラブル続出、ラジオ局でもトラブルを起こして、2度と彼らの曲はかけない、とまで宣言されてしまった、不運なバンドだった。
今は、クレイグも落着いて治療に専念し、アルバムを一枚作れるところまでたどり着いたと言うわけだ。

そんな経歴の彼らがつくった曲がこのなんとも挑戦的なタイトルの"Don't Listen to the Radio"。でも内容は、ラジオ局への恨みつらみなんかじゃなくて、もっとパーソナルなものなんだそうだ。
でも、ラジオ局はこんなタイトルの曲かけづらいだろうな。。。
また、他のプロモート用の曲"Gross Out"も70秒ちょっとの俊足曲、これもラジオではかけづらいんだそうだ、短すぎて、ランキング用にカウントできないんだって。

彼らは、まだツアーに出るなんて段階じゃないらしい。まだまだクレイグの病状(と言うか、直るもんじゃないよね、これ)を鑑みると、ツアーするのは無理だと感じる。

こうしてみると、ロックバンドって何もアルバム作ったからって、ラジオ局に媚びるような曲を提供しようがしまいが、また、ツアーに出ようが出まいが、そんなことどうでもいいように思えてくる。大事なのは、人の心に響く楽曲を作ること。これだけを目指してもいいんじゃないか、って。
彼らは、デビューの時からビートルズとニルヴァーナが出会ったような音、と形容されてきたそうだ。
ビートルズだって、後期はライブなんかやらなくても、素晴らしいアルバムを出し続けることが出来たし、ヴァインズもそうなってもいいんじゃないかと思った。つまり、こうやってスタジオで素晴らしい曲を作り続けることも、彼らが選択できる道だと思う。



***

さて、この"Don't Listen to the Radio"というタイトルが、最近持ち上がった、NHK-FM廃止という暴論に対する皮肉に聞こえて仕方がない。別にこの曲はラジオ局を攻撃する意図はないけれどね。

Don't listen to the radio
Hear something that ya ready know
I got no radio

日本のラジオ局の中で、いまや一番の個性的なラジオとなってしまった感のあるNHK-FM、これがなくなったら、どこのラジオ局でもかかる曲は同じ。なら聴く必要ないでしょ、と言う感じ。
NHK-FMはいわばニッチ産業みたいなもんで、音楽リスナーの我侭な要求に唯一答えてくれる素晴らしいラジオ局なんだから。。。

BGM: The Vines "Don't Listen to the Radio"


posted by tomtomradio at 13:20| Comment(2) | TrackBack(1) | 現在進行形90年代以降 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ども。シドの突然の訃報でボーゼンとしてしまったワタシです(´Д⊂
思えばヴァインズが活動停止となったときも
ボーゼンとしてしまって、
クレイグが復活できるのかさえ分からない状態が何ヶ月も続いたときは正直なハナシ、とても辛かったです。。。
彼の歌詞は彼の病状からくる精神的に辛いモノが多いので
それがとても心に響くわけなんです。
ワタシはそういう病状はない人ですけど、
そんなワタシでも心に響きまくる歌詞なんですよね。
ワタシ的にようやく見つけた「心の叫び系・詩人」でもあったわけなんですよ(^^ゞ
なので復帰作が発売になったときは飛び上がらんばかりに喜びました!
クレイグの病状のことを思うと、
もう無理してライヴツアーなんてしないでもらいたいです。
観たいのは山々ですけれど、クレイグの病状が悪化する原因は
目まぐるしいほど移動することによって違った環境に居ることらしいんで…
そんなことでダメになってもらいたくない存在なんですよ、クレイグは。。。
映像的にプロモーション展開するのであれば
スタジオライヴDVDみたいなものを発売してもらいたいです。
(あ、なんだか熱く語りまくっちゃいましたねw 恐縮です(^^ゞ)
Posted by もりたん at 2006年07月13日 22:44
もりたんさん、どうも!
本当にシドの訃報には驚きました。
というか、シドってまだ生きていたんだ、って言うのが最初に思ったことだったんだけど^_^;

クレイグには、自分の病気とうまく付き合ってもらって、長く創作活動が続けられることを願いたいですね。
シドを持ち出すのはなんなんだけど、シドのようにせっかくの才能を潰してしまう様なことにはなって欲しくないです。

私はまだ彼らのライブする姿って見たこと無いんですよ。本当につい最近知ったものですから^^;
一度は見てみたいかも。。。スタジオライブいいですね、実現すると!!
Posted by tomtomradio at 2006年07月14日 13:09
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

ザ・ヴァインズ 「ヴィジョン・ヴァリィ」
Excerpt: 今日のジャケ画は The Vines 「Vision Valley」 活動を休止していたヴァインズの復帰作です! 31分ほどしかない短いアルバムですが その短さの中に、哀しみ・希望・苛..
Weblog: 昔の洋楽が好きなのでつ(^^)
Tracked: 2006-07-13 22:46
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。