2005年12月25日

どうして暗黒なのか

ロックに目覚めて、あらゆるジャンルを聴きまくっていた70年代が過ぎ、80年代に入ってなんとなく生活の中心が音楽でなくなってしまった。これが私の暗黒の80年代の始まりであった。それまでは、"No Music, No Life"だったのが信じられないくらい、80年代はまともに音楽を聴いていなかった。

80年代の最初の頃はまだ学生で、まだ音楽に触れる機会は沢山あった。キャンパスライフでは音楽がまだまだ主役で、その頃のめりこんでいた芝居のBGMの選曲とか、学校でのディスコパーティ(ボール、と呼んでいた)のプレイリスト作りなど、それまでに培ってきた音楽の知識がまだまだ役に立っていた。また、友達を通していろんな音楽を知ることが出来たし、それまで地方に住んでいて行く事の出来なかった輸入盤屋には足繁く通い、それまで行ったことの無かったライブにも行けるようになり、なんか学生時代っていいな〜と言う感じだった。

でも、社会人になって仕事がめちゃくちゃ忙しくなってくると、お約束の通り音楽からは次第に遠ざかってしまった。まさか、自分がそうなるなんて、10代の頃には考えられなかった事態に陥ってしまったのだ。

でも、それは仕事が忙しかったからだけじゃないと思っている。80年代のヒットチャートが私に合わなかったんだと思う。いわゆる産業ロック、大味な薄まった感じのロックは聴く気がしなかった。それから、だんだんとデジタル化していった音楽も苦手になっていった。最初のうちはY.M.Oなど、面白いと思って聴いていたのだが、そのデジタルな感じは聴き続けると非常に疲れてきて、シンセサイザーの音が耳について嫌気がさしてしまった。多分、今のコンピュータならもっと様々な音が出せるようになっているけれど、昔のそれは音が画一化しているというか、要するにピコピコサウンドの域を脱していなかったんだと思う。そのうち、ゲームミュージックなどという分野も現れ、ファミコンの単純なピコピコ音がますます嫌いになっていった。

パンクも最初の頃は面白いと思って聴いていたが、だんだんその単純さに嫌気がさして聴かなくなってしまった。パンク、ニューウェーブ路線でいいなと思ったのはストラングラーズとかテレビジョン、トーキングヘッズくらいなもんだった。

それから、いつの間にかMTVの時代が始まったのだが、全然知らなかった私。マイケルジャクソンのスリラーのヒットで、なんとなくプロモーションビデオなる存在があることはわかっていたけど、そんなもん見る暇無かった。せいぜい、ベストヒットUSAをちらっと見るくらい。でも流れるヒットチャートはどれもこれも興味の無いものばかりで、いつの間にかそれも見なくなっちゃった。たまに聞くラジオでも、面白い、と思えるようなものは聞こえてこなかった。そんな状態だから音楽雑誌も全然買わなかったしね。

会社の同僚にもやはりロック好きはいて、彼らからいろんな情報はなんとなく流れてきてはいたけれど、またちゃんと音楽を聴こうと言う気になるようなものはなかった。

なんだかんだで、流行り物には興味がもてず、かといって、マニアックなものには手を出せる状態でもなく、また、以前聴いていた音楽を積極的に聴こうという気にもならず、悶々とした状態で80年代を過ごす私であった。。。

このあと、いったい暗黒の80年代はどうなるのか〜!!(続く。。。といいけれど^_^;)

BGM: Keane "Bedshaped"
posted by tomtomradio at 01:30| Comment(10) | TrackBack(0) | 暗黒の80年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月19日

The White Stripes / The White Stripes

ホワイトストライプスの同名デビューアルバム。1999年の作品。
彼らはよくガレージブルースバンドと呼ばれるけれど、宅録されたこのアルバムは、まさにガレージで録った音がする。

彼らはデトロイト出身の姉、弟のユニットだ。でも、元夫婦だというのが本当らしいが、ステージではジャックはメグのことを「お姉さん」だと紹介しているから、そういうことにしておこうよ。ジャック、今年の6月に自分のPVに出たモデルと結婚して、そして来年の春にはパパになる予定だって。ベビーちゃんを見てにやけるジャックが想像できないワ(>_<)

まあ、そんなことはどうでもいいが、デトロイトって本当にいろんなタイプのミュージシャンが居るところだ。エミネムもデトロイト。古くはイギーポップ、キッス、MC5。モータウンレコードもデトロイトが始まりだった。ジャズも盛んだったらしいし、デトロイトテクノと言う分野もあるらしい。黒人が多い街らしいので、ストライプスのブルース色の濃い音もそんなところから影響を受けているのだろう。

そんなストライプスのデビューアルバム、1曲目の"Jimmy The Exploder"からいきなりもうジャックのギターとヴォーカルが炸裂する。その勢いは2〜3曲目と続き、4曲目"Suzy Lee"はスライドギターが印象的なちょっとスローでヘヴィーなサウンドが展開する。そして5曲目"Sugar Never Tasted So Good"はアコースティックギターの弾き語り風ブルース。そしてブルース、ツェッペリン風ナンバー、パンク風味の短い曲が続き、次の"Do"はブルージーなスローナンバー。それからヘヴィーロックが続き、間にある"One More Cup Of Coffee"はボブディラン風。それからピアノが鳴るブルースナンバー、そして最後はまたもやスライドギターがいい味出している"I Fought Piranhas"。

こんな風に、とてもバラエティに富んでいるのだ。これをジャックとメグの二人で作っているとは。。。しかもステージ上でも二人だけ。なんて二人だろう!!
思うに、ジャックにはきっとジュークボックスが仕込まれているに違いない!いろんなタイプの曲を、いとも簡単にやってくれるんだもの。ストライプスのアルバムを聴いていると、ジャックの体から曲が溢れ出ている感じがする。

ステージも、二人だけながら実に豊かな音をかもし出してくれている。ギターが唸りながらも、ジャックのヴォーカルは絶品だ。どっちかがおろそかにはならない。セットリストはないらしい。ジャックがやりたい曲をやって、メグはそんなジャックをサポートする。息が合わなければ出来ない、二人だけだから出来る技。この前MTVで見たライブ、曲の途中でいきなりストップして、違う曲を始めたジャック。それが終わって、また元の曲に戻る。そしてメグは何事もなかったようにしている。これがストライプスだ。多人数の編成だと出来ない技だ。

このライブはブラジルでの初めてのライブだったのだが、これがまた素晴らしい伝統ある古いホールで行われていた。DVD"Black Pool Lights"でも、古い伝統あるホールがライブ会場だった。ストライプスにはこういったホールが似合う。日本でいうなら、どこだろう。。。歌舞伎座?うん。そうだ、歌舞伎座がいい。あそこでストライプスのライブが行われたら凄いだろうな。

ブラジルのライブ会場では、入りきれなかった人たちがホールの周りに沢山集まっていて、中の様子を写すスクリーンに見入ってライブを外で楽しんでいたのだが、ジャックは、なんとライブの途中で外に出て、その外の人たちのためににアコギで一曲歌ったのだ。優しいジャック。

そんなステージで、今でも彼らはこのファーストからの曲を頻繁に取り上げている。彼ら自身もお気に入りのアルバムなのだろうか。もうすぐ来日する彼らのステージでも、このアルバムからの曲が鳴り響くことだろう。



BGM: The White Stripes "Now Mary"
posted by tomtomradio at 01:34| Comment(2) | TrackBack(1) | 現在進行形90年代以降 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月09日

Live at Astoria見た!

1994年5月27日のradioheadのライブ映像。セカンドアルバム"The Bends"発表の約1年前にあたる時期のライブだ。レディオヘッドの公式に出ているライブ映像はいまだにこれだけ。しかも、やっとDVD化されたときたもんだ。出し惜しみスンナ〜といいたいところだ。。。

さて、その『ベンズ』に収められているトラック"My Iron Lung"はここでのライブ音源が使われているという(ボーカルは取り直したそうだ)。また、この映像はこの曲のPVとしてMTVで頻繁に流されたそうだ。そういう意味でも重要な意味を持つライブであったと思われる。ちょうど、この頃は、『ベンズ』に入れる曲をライブでずっと試しながら演奏していたそうで、スタジオでは上手くいかなかったこの曲もライブを重ねた結果完成したそうだ。(この辺全部"exit music"の受け売りですから^^;)
オーディエンスも、確かに新曲に対する反応は凄く薄い。今じゃ考えられないけど、"My Iron Lung"の前奏のギターノイズのグイーンと伸びる音を聴いても静まりかえっているだもん。でも、曲が終わる頃には大歓声になっているけどね。

今は絶対にやらない曲も満載!特に"Creep"なんて、ライブもまだ中盤の新曲("Black Star")の後にここらで早く済ましとこ、みたいなノリで、いきなり始まるところが面白い。この頃はもう嫌気がさしていたんだろか、この曲に。アンコールに"Pop Is Dead"をやっているのだけど、これはもう絶対にやってくれないよなあ。。。今のレディオヘッドにこれやられてもこっちも恥ずかしいかも(*^_^*)
でも、同じくアンコール最後の曲"Blow Out"は是非とも今のレディオヘッドバージョンで聴いてみたい。

若い、とにかくみんな若い!!トムは金髪だし、ジョニーはふさふさ、さらさらの黒髪だし、エドはなんかそこらの大学生といった風情だし、コリンは長髪を後ろで束ねているし、何といっても、フィルに髪の毛がある!!

見た目だけでなく、演奏もかなりエキサイト&ハードだ。今のレディオヘッドのような余裕綽々感は全然無い。っていうか、余裕無さすぎ。トムは一曲ごとに"Thank You!!!!"の連発だし、エドもかなり動いている。ジョニーもこの頃はギター一本やりだったから、ずっと下を向いて黒髪をたらして引き続けているし。特に、トムはこの直前のライブでエキサイトしすぎて足を痛めているんだそうだ。しかし、そんなこと微塵も感じさせないパフォーマンスを見せてくれている。ちなみに、ジョニーはこの頃からあの右手のサポーターをつけ始めたそうだ。私にはあのサポーターがなんだか大リーグ養成ギブスのように見えて仕方ない。。。

バンドはこの直後に初来日を果たしている。こんな熱いレディオヘッドを見れた人が羨ましい。。。羨ましいと思ったら、是非、このDVDをどうぞ♪(私が買ったのはEUR盤、日本盤は1月に出るそうだ)



BGM: Radiohead "Maquiladora"
posted by tomtomradio at 22:49| Comment(2) | TrackBack(0) | radiohead | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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