2005年10月19日

If I Were A Carpenter

もし、おれっちが大工だったらこんな家を建てよう。。。じゃなくて、私がカーペンターズの曲を演奏するとこうなりますよ、って言うアルバム。平たく言えば、トリビュートアルバムだ。出たのは1994年、もう11年も前。だから、ここに登場するアーティストで私がわかるのは数組しかいない。

そもそも、Sonic Youthの"Superstar"のカバーを聴いたのがことの始まりだった。ソニックユースのメンバーは元々カーペンターズが大好きらしく、彼らの楽曲にはカーペンターズにまつわるものが結構あるくらいだ。(このブログにもその記事を書いた覚えがある。。。)そんな彼らのスーパースターは実にダークで、もともとの歌詞がちょっと暗い感じなのが、サーストンがボソボソ歌うもんだから、さらになんか恨み節みたいに聞こえてくるという、カーペンターズの持つ陰の部分がかなり強調されたバージョンになっている。

私の洋楽人生に少なからずも影響を与えたカーペンターズの曲がこんな風に聴けるなんて面白いと思い、この曲の入っているこのアルバムが気になっていたのだ。

さて、収録曲はこんな感じ。

1.Goodbye To Love - American Music Club
2.Top Of The World - Shonen Knife
3.Superstar - Sonic Youth
4.(They Long To Be) Close To You - the cranberries
5.For All We Know - Bettie Serveert
6.It's Going To Take Some Time - Dishwalla
7.Solitaire - Sheryl Crow
8.Hurting Each Other - Johnette Napolitano with Marc Moreland
9.Yesterday Once More - Redd Kross
10.Calling Occupants Of Interplanetary Craft - Babes In Toyland
11.Rainy Days And Mondays - Cracker
12.Let Me Be The One - Matthew Sweet
13.Bless The Beasts And Children - 4 Non Blondes
14.We've Only Just Begun - Grant Lee Buffalo

ハードロック調バラードあり、カントリー風あり、パンク風あり、プログレ風あり、弾き語り調あり。。。原曲に近い感じのものもあれば、歌が始まるまでこれなんだ?というのもあったりで、なかなか楽しめる。
10年以上前なので、アレンジなどがちょっと古臭い感じは否めないが、結構みんな良い出来だと思った。やはりオリジナルの楽曲そのものがいいんだろうなあ、いじくりまわされてもちっともおかしくならない。なによりも、参加アーティストたちのカーペンターズに対する愛が感じられるのだ。こんな風にして、カーペンターズは時代を超えて歌い継がれていくんだろう、これからも。

この中で目を惹くのは、少年ナイフ。世界的に有名な日本のガールズバンドだ。日本じゃちっとも有名じゃないけどね(^_^;)彼女たちは"Top Of The World"をやっているのだけど、これは最近良くTVCM(サントリーのチューハイ)で流れているので、皆知らず知らずのうちに聴いているはずだ。ちょいとハズレ気味なゆるい演奏に、見事なジャパニーズイングリッシュがのって、ちょっと青春パンクの香りがする仕上がりだ。英語の発音なんか全然気にしていない感じが潔くていいんだなあ、これが。

ぜひとも、今度は2000年代バージョンの"If I Were A Carpenter"を聴いてみたい。



BGM: Grant Lee Buffalo "We've Only Just Begun"
posted by tomtomradio at 01:02| Comment(4) | TrackBack(1) | 温故知新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月13日

Help - A Day In The Life

War Child Musicが最近出したチャリティアルバム。UKの旬のアーティストたちがこぞって新曲、カバー曲を提供し作ったこのアルバム、最新のUKの音楽シーンに興味があれば是非ともチェックしておきたいアルバムだ。その中から気になる曲をピックアップしてみた。

Coldplayで始まるこのアルバム、なかなかいい滑り出し。Coldplayあまり好きじゃないけど、この曲で一気にリスナーはこのアルバムに引き込まれることは間違いない。
Radioheadの新曲、"I Want None Of This" 。ピアノとコーラスがブルージーなradiohead流ゴスペルとでもいおうか。"We Suck Young Blood"の系列。でもこれ一曲で次のアルバムを占うのはちと早いかも。久しぶりのトムの歌声が嬉しい♪
Keane "Goodbye Yellow Brick Road"。言わずと知れたエルトン・ジョンの名曲のカバー。これ、いい!!原曲より、イイ!!Keanってこんなに良かったっけ?この曲、最初に日本語タイトルが『黄昏のレンガ路』だったせいで、夕暮れのイメージがあるのだけど、まさにこのバージョンはそんな夕暮れ時が似合っている素敵な仕上がり♪

ライナーにも文章を寄せているEmmanuel Jal、彼はスーダンの少年兵だったそうだ。そんな彼がラッパーとなった過程には何があったんだろう。平和な日本にいてはわからない世界の現状、でも少しでも頭の片隅に入れておかねば。。。
Gorillaz "Hong Kong"。香港という割にここで使われている弦楽器、お琴に聞こえる。どちらかというとジャパネスクという感じ。西洋人のアジアを見る目(聴く耳)はまだまだですなあ^_^;

Marvin Gaye "I Hear It Through The Grapevine"の、とってもノリの良いカバーをやっているのはKaiser Chiefs。青臭いんだけど、カッコいい。こんな感じで、古い曲が新しく紹介しなおされるのはとても素敵だと思う。
The Magic Numbers、ヴォーカルがキャット・スティーヴンスに似ている。
The Coral、彼ららしいナンバー。来日するらしけど、ライブはどんなんだろう。
Elbow "Snowball"。一瞬、Peter Gabrielかと錯覚するほど、声はともかく曲の雰囲気が似ている。Bjorkっぽい感じもある。

The Go! Team、これなんかもう日本の60年代グループサウンズの音!!UKのバンドの音に聞こえないのが面白い。メンバーに日本人もいるそうで、これからの注目株になりそう。ファンキー、ポップ、サイケ、レトロのごっちゃ煮。

ラストは、Happy Christmas (War Is Over)。ジョン・レノンのカバー。今回のチャリティCDの主役である戦争の犠牲になっている子どもたちへのクリスマスプレゼント。この曲を聴いて、そうだ、これはチャリティのアルバムだって思い出すという算段。。。。ところでこの曲、George and Antonyという人たちがやっているのだけど、AntonyはAntony & the Johnsonというユニットの人らしい。で、Georgeは、Boy Goergeらしいのだけど、本当?この前TVでBoy Goergeのノーメーク姿(ただのおっさん^^;)を見たばっかなので気になる。。。

他にも秋の夜長に聴くといいようなしっとりした感じの曲が多くて、コンピレーションといえども統一感があって長く楽しめる感じだ。

10年前に出たチャリティアルバム"Help"は、月曜日にスタジオで録音して、土曜日にCDを発売して、日曜日にNO.1をとる、みたいにして作られたらしいが、今回のはそんなもんじゃなかったらしい。9月9日にみんなせーので曲を録音し(みんな世界のあちこちにいたらしい(笑)、ゴリラズは香港に、カイザー・チーフスはベルリンに、といった具合)、24時間以内にダウンロードで販売を開始したのだ。まさにたった"A Day"で事は運んでいった。だからタイトルが「人生の一日」というわけなのね。多くのミュージシャンが自分の人生のうちのたった一日を提供しただけで、こんなに素晴らしいコラボレーションが実現した裏には、もちろんインターネットの力があったわけで、今更ながら時代は凄いことになっていることを感じる。。。

このアルバムがどんな成り立ちであるにせよ、戦争の犠牲になっている世界の子どもたちに思いをはせながらこのアルバムを聴きたい。ホワイトバンドみたいな何に使われるかわからないもの買っちゃって悩むより、即チャリティに直結していると思うから。

War Child Music



BGM: Radiohead "I Want None Of This"
posted by tomtomradio at 00:07| Comment(6) | TrackBack(0) | 現在進行形90年代以降 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月11日

The White Stripes "Under the Blackpool Lights"

ホワイト・ストライプスの公式ライブ映像。イギリスのブラックプールという町の古い舞踏館で行われたライブショーの記録である。

記録、というのは、その映像の質感から私が感じたことで、映像がまるで一昔前のミュージシャンのライブ映像のようにざらざらの感触で、アングルも特に凝ったところがなく、淡々とショーを撮影しているところがまるで記録映画のようなのだ。ただし、音はとてもクリアだ。

ホワイト・ストライプスはジャック・ホワイトとメグ・ホワイトの2人組である。ライブでも、当然この二人しかステージに登場しない。ジャックはギター、キーボード、ヴォーカル担当、メグはドラム、パーカッション、そして時々ヴォーカル。CDでもあまり複雑なオーバーダブとかはしていないようだが、ステージでも当然この二人の出す音以外の音は出していないようである。例えば、コンピューターを使ったりとかは、全然この二人には似合わない。

このライブ映像を見るまでは、ストライプスのライブは2〜3曲がPVで公開されているので、それを見たことしかなかった。だから、二人だけでどのようなステージを繰り広げるかがとても見たかった。二人以外の音がないなら、スカスカ?それとも、なんかステージに特別な仕掛けがあるのか?などなど、実際映像を見る前は思っていたのだが、結論として、二人以外に必要なものは何もなかった。二人で十分だった。ステージに奇妙な仕掛けもないし、ライティングが凄いわけでもないし、二人が淡々と演奏するだけのシンプルなステージだった。

なのに、音楽が流れている間、そこに二人しかいないというのが信じられないくらい、音が詰まっている。メグのドラムは消してパワーがあるわけではないのだけど、ジャックと息がぴったり。必要なところにびしびしと決めてくる。ジャックのギターは低いベース音から、キンキンのギターソロまで何でもこなす。音が途切れるまもなく、キーボードに向かい、またいつの間にかギターに戻っている。そして、歌心たっぷりのヴォーカル。

CDとはまた違う、多分演奏するたびに違うであろうアレンジで、おなじみの曲が次々と流れる。曲と曲の間がない。あれっと思うと、もう次の曲が始まっている。とまらない感じ。一気に聴かせてくれる。カバー曲も堂々として、ストライプス色に染めて聴かせてくれる。実際生で見たいと思わせてくれるステージだった。

このステージは2004年の1月、エレファントでグラミーを取って、それこそ勢いがついていたときのライブだ。でも気負いなんか全然感じられない。小さいホールで目の前にいる観衆に音楽と届けるという作業を本当に心から楽しんでいるように思える。今年出たアルバム"Get Behind Me Satan"ではギターに限らずいろんな楽器が登場するのだけれど、きっとステージ上でもいろんな楽器相手にジャックとメグの変化自在の姿が見られるんだろうと思うとわくわくしてくる。新しいライブ映像も是非見たいものだ。


ちなみに、ブラックプールという町はリバプールのちょいと北にある海岸沿いのリゾート地で、結構にぎわうらしい。また、映画"Shall We Dance?"にも登場するBlackpool Dance Festivalというダンスの有名なコンテストが毎年開かれているそうだ。夏の終わりにはBlackpool Illuminationsといって、イルミネーションで街が綺麗に照らされているらしい。イギリスのビーチリゾートってあまり想像できないけれど、きっと寂れ感がいいんだろうなあ。なんか行きたくなってきた。。。



BGM: The White Stripes "Seven Nation Army"
posted by tomtomradio at 14:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 現在進行形90年代以降 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月03日

"Live At Astoria"ようやくDVDに!!

radioheadの10年前に出たライブ映像"Live at Astoria"がとうとうDVDになります!!

HMVで11月21日発売予定です。HMVによると、EMI U.K.から発売されるEUR盤で、NTSC、リージョンALLなので再生は大丈夫のようです。日本盤も来年1月に出る予定らしいです。でも私は待てないので予約しちゃいました(^^ゞ

ライブ自体は11年前の1994年5月のものです。6月には初来日を果たしているので、きっと日本でのセットリストも似たようなものだったんでしょうね。行った人が羨ましいです(>_<)
セットリストには、翌年3月に出たセカンドアルバム"Bends"からの曲も多く(半分を占めています!)、彼らがライブで曲を育てていったのがよくわかります。しかし、バンドはその前の年の"Creep"による大ブレークの波に揉まれている真っ最中で、セカンドアルバムを作り始めたは良いものの、かなりの難産だったようです。そんな中でのツアーのひとコマ、どんなライブが見られるかすごく楽しみです。今ではもう絶対に見られないと思われるトム・ヨークの金髪にお目にかかれるしね(^^♪

最近レディオヘッドも参加したコンピアルバム"Help: A Day In The Life"も予約しましたが、まだ届きません。こちらには久々に新曲が入っているので、毎日首を長くして待っているんですけどね。。。

この秋の夜長は、新旧のレディオヘッドで楽しめそうです(^^♪

(この記事は別館ブログこんやのおかずに投稿したのもです。ちょいと記事枯れなもんで流用しちゃいました^^;)




BGM: Led Zeppelin "That's The Way"
posted by tomtomradio at 00:50| Comment(2) | TrackBack(1) | radiohead | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。