ちなみに、私は今回聴いたグループが以前出したアルバムは全部は聴いたことはない。ほんの一部の曲を知っているだけだ。そんな私の感想なので、あしからず。
Coldplay。無難、かな。でも、これがそんなにNo.1を何週間も続けるアルバムにはとても思えなかったのだけど。どうも私はあのクリス・マーティンのちょっと鼻にかかったような声が苦手のようだ。曲は綺麗で実に聴きやすい。でもその分、記憶に引っかかるものがあまり無い感じもする。多分何回聴いても曲を覚えられないだろう。
Oasis。こちらは結構思っていたよりはバラエティに富んでいて、悪くはないような気がするが、どう聴いても水戸黄門の曲と、どう聴いてもトラヴィスってのがあるのでなんかなあ、である。オアシスよく知らないからあまり断定していえないけど、オーソドックスな曲で勝負、みたいな感じ。言い換えれば、あまり冒険しているようには感じられなかった。自分たちのテリトリーからあまり離れられないような感じかな。
The Coral。オアシスより面白いじゃん。あまり売れるような感じの音じゃないけど、どこか60〜70年代の香りがする。暖か味のあるオルガンの音がそう感じさせるのかなあ。でも、所々に今を感じさせるノイズがちりばめてあったりして、ちょっと癖になりそう。Coldplayと違って、こちらは実に記憶に引っかかる曲が多いと思った。
Black Eyed Peas、これが一番楽しく聴けた。でも、どうして有名な曲からサンプリングだかなんか知らんけど、引用してくるんだろう。ヒップホップ系はこいういった変な引用が多くて聴く気にならない。このBEPも、スティングの"English Man In New York"を都合の良いように解釈してやっていたけど、つまらなかった。ちょっと前にも、別のグループがやはりこの曲を使って"Jamaican Man In New York"みたいなのをやっていたが、いまいちだったわ。こういった引用の仕方には、何か、美味しいとこ取りのような、ずるい、せこい感じを受けてしまう。もっとオリジナル性で勝負しろよ、って思うんだけど。以前に、ジャネット・ジャクソンだったと思うけど、アメリカ(ってグループですよ)の曲のとても印象的なフレーズをもろサンプリングしたのを聞いて、凄く嫌な感じを受けて以来、私はヒップホップ系のサンプリングに対してアレルギー状態になってしまっている。BEPはそんなことしなくても十分に楽しめる音なのに、ちょっと残念。全体の印象はまあ万人向けの軽いヒップホップで、気軽に聞けるところが良いかも。
Audioslave。う〜ん、私にはこのヴォーカリストが合わないみたい。なんか、こう浪々と歌われちゃうと駄目…
BGM: The Coral "Come Home"